MASARU KAWAI

MASARU KAWAI

森の可能性を伝えるためのひとつのコンテンツとして、伐採したばかりの森の木々を蒸留することによって、アロマウォーターをとる講習に行ったのだが、そこで気になったことがあった。

森のフィトンチッドはつまり、枝葉が風によって擦れ、傷ついた場所を、細菌や虫などから守るために樹が出す精油分なのだろうが、その虫たちが嫌うはずの森の香りを、人間だけが心地よい香りとして認識するのは何故なのだろうか?
森に入ることで人間のNK細胞(ナチュラルキラー細胞)が活性化されるのは実証済みだそうで、気持ちいい気がするだけ、ということではなさそうなのだ。

普段、針葉樹を鉋で削っていて、その香りはもう本当に最高に贅沢な香りなのだけれど、この最高の香りの正体を考えた時、本来は樹が自己防衛のために出している香りのはずなんだけどな、と常々不思議に思っていたことと、同じことを今日も感じた。

どなたか持論をお持ちの方、いらっしゃいませんか?