MASARU KAWAI

MASARU KAWAI

ストックホルムにある、東洋博物館で開催されるJaxtaposingCraft参加のため、スウェーデンに来ました。
(ロシア上空を飛べないのと減便で全部で24時間もかかった…)

北欧はとにかく環境への意識が高く、この展覧会も自然の循環がテーマとなっています。
僕は和紙の棚や経木の皿、素木の箱など、温暖多雨で樹々の成長が早いからこそ可能となる、世界的に見てもサイクルの早い作品を日本ならではの木工として展示します。

今回は2週間の滞在ですが、前半はダーラナ県というところで地元の林業、木工、森林資源がどう循環しているのかなどを見学し、後半はストックホルムでの制作、オープニングレセプション、トークなどに参加する予定です。
スウェーデンは木材自給率が140%だそうで、間違いだらけのバイオマス含め40%そこそこの日本から見ると夢のような数字ですが、再生可能な資源として強力に推し進めた結果、生物多様性がおざなりになってしまうなど新たな問題も表面化しつつあります。
そんな中、2周くらい遅れている日本に、ギリギリ残っている本来の木の文化に興味を持ってくれての参加オファーだったのではと思っています。

何はともあれ、この展覧会がお互いの国にとって良い方向に向かうよう、頑張ってみます!

そして到着してまず驚いたのが、山が無い!!
これは林業の形態も大きく違いそう。