MASARU KAWAI

MASARU KAWAI

千年昔

2016 12 23

地中に一千年埋まっていたという、神代杉。まだ、木の香りがする。気高い香りだ。
木は生きている間、自らは動けない代わりに、香りを持つことで虫や微生物、細菌などに抵抗する。
しかし正反対に、人々はその香りに魅了される。
木が生物として生き残ることを考えるのであれば、人間の嫌う香りを放つことの方が理に適っているはずだ。
そこに、自然界の大いなる知恵が隠されているのではないだろうか。