MASARU KAWAI

MASARU KAWAI

森をつくる

2016 12 09

今日は役場の農林課の方の案内で、山を見に行ってきた。
この場所は、地元の方々の協力で、3年かけて生え放題だった竹を伐り、木を間伐し、子供達が気兼ねなく遊べる公の場所へと生まれ変わった。
というよりも、本来あるべき姿へと戻ったのだろう。整備をした事で、昭和初期まで普通に使われていた山道が現れた。この姿はおそらく、江戸時代やもっと前から変わらない風景だったはずだ。
そしてここだけではなく、市内のいたるところにある荒れた山林を整備し、本当の意味での豊かな町にしたいのだと、その役場の方は言う。
こういう事こそこれからは、どんな大きな道路がある事や、病院があることや、リニアの駅がある事より、もっと大きな価値として捉えられる時代になると思う。
市役所内の小さな部署だが、本気でこれを進めて行きたい!という熱意が伝わり、とても心動かされた。
ここでの僕の役割は、ここにある木からお金を生み出す事で、補助金ありきの現状から脱却するお手伝いをする事と、もっと多くの方々に、森の楽しさ、木の面白さを伝えていく事。
今までは作家として作品作る事だけだったけど、もっと大きな意味でこの動き自体が作品、みたいな見せ方にできれば、可能性はさらに広がるはずだ、と思う。