MASARU KAWAI

MASARU KAWAI

今日は岐阜での個展で企画した、森の案内人三浦さんの金華山ツアーでした。
そこで学んだことを忘れないうちに少しだけ。

photo1.
大きい木はケヤキ。そのケヤキの右下にいるのがカエデ。両者は本来の樹形が違うことがわかっていて、立体的な空間をうまく住み分けています。

photo2.
樹木は雪に対してナイーブで、雪が葉に積もり枝が折れることを非常に怖れています。そのため必然的に雪が多い地方では落葉樹が多く、雪の少ない地方では常緑樹が多くなります。昨日の岐阜には雪が少しありましたが、金華山は常緑樹が多く、雪が降ってもこのくらいまでだろう、という自然界の見立てが伺われます。

photo3.
大きな木が倒れたことで、急にできた明るい空間。これをスタートの合図にして、今まで地中に埋まっていた種子が芽吹き、日光を得るための戦いが始まっています。

素晴らしいツアーでした。僕も参加するたび、新たな発見があります。
ご参加くださった方々、寒い中でしたが本当にありがとうございました。

個展で木工の作品を展示するだけでなく、こうした自然界と人間界の繋がりを体験していただくことで、何かもっとより良い循環が社会に生まれる気がしています。
これからもどんどん仕掛けていきたいと思います。